
『東電原発事故は「勝てる事件だった」。刑事裁判で旧経営陣の責任を追及した弁護士の悔い なぜ無罪決着に終わったのか、9年半の闘いに思うこと』
2025/03/27(共同通信社 47NEWS)
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未曽有の大事故から14年、東京電力福島第1原発事故で強制起訴された旧経営陣は無罪が確定し、刑事裁判が終結した。この事件は、検察が旧経営陣をいったん不起訴にしたが、市民で構成される検察審査会が「起訴するべきだ」と判断したため、弁護士が代わりに検察官役となって旧経営陣の刑事責任を追及するという経緯をたどった。
裁判で検察官役の指定弁護士を務めた一人、石田省三郎弁護士(78)は「勝てる事件を勝ちきれなかった」と唇をかむ。選任されてからの期間は、指定弁護士の任期として過去最長の9年半にわたった。単独インタビューに応じ、なぜ引き受けたのかや裁判の意義、制度の課題など多岐にわたるテーマについて語った。(共同通信=帯向琢磨)