1月29日、玉川区民会館(東京都世田谷区)において、「1日も早く裁判を!支援団結成1周年集会」が開かれました。
※開催の様子がYoutubeにアップ( https://youtu.be/jTGQzpj7fxc )されています。
福島原発事故から6年。勝俣東電元会長など3名の強制起訴から11ヶ月。
未だ闇のなかにある原発事故の真実と責任を1日も早く明らかにするために、福島県内はじめ、全国から多くの市民が参加しました。
団長の力強いあいさつの後に、弁護団からは、河合弘之弁護士が、「大切なことは3つ、全ての原発をなくすこと、裁判で事故の責任を問うこと、被害者を最後の一人まで救済すること。」と裁判の意義を語り、海渡雄一弁護士は、刑事裁判の争点と見通しを明解に説明しました。
被害者として、3人の女性がお話しをしました。
大熊町から新潟に避難中の大賀あや子さんは、家も仕事も暮らしも友もふるさとも失ったこと、避難を続けながら起きたさまざまな困難について、感じてきた溢れる思いを声をつまらせながら語りました。
福島市から京都に避難中のうのさえこさんは、この6年、避難を続けながら必死で子どもを守ってきた人も、福島に帰って被曝を避ける努力をしている人も、 福島に暮らしながら頑張って活動をしている人もみんなそれぞれに大変な困難があり、その困難を引き受けながら生きてきたことを、互いにたたえ合い、誇りに思いたいと語りました。
会津にお住まいの千葉親子さんは、会津で受け入れている避難者たちの現状を、特に自殺の問題に触れながら話し、また子どもたちの甲状腺がんの深刻な実態を詳しく報告しました。
駆けつけて下さった支援団賛同人の鎌仲ひとみさんは、原発のことは被曝抜きでは語れない、被曝についてもっと関心を高めていきたいと、映画「小さき声のカノン」の紹介をされました。
いわき出身の講談師、神田香織さんは、「明治維新の過ち」と言う本を紹介し、責任追及の重要性を語りました。またみんなで発声練習をし、声 をきたえて頑張っていこうと、力強くも、暖かな言葉を頂きました。
春の訪れとともに、きっと裁判の見通しがついてくるのではないでしょうか。
原発事故の悲劇は福島で終わりにしなければなりません。
そのために、この裁判をしっかりと支え市民の正義を実現していきましょう。
飛田晋秀さんの写真による「福島の小さな写真展」も展示させていただきました。