6月22日、東電汚染水問題集会&デモが開催されました!

転載コンテンツです。
このページのコンテンツは、福島原発告訴団ブログ( http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/ )に掲載された内容を編集加筆したものです。

福島原発告訴団は、東京電力が福島第一原発における汚染水対策を怠り、汚染水を海洋に放出した事件について、法人としての東電と新旧役員32人を公害犯罪処罰法違反の容疑で、2013年9月と12月に合わせて6000名以上による刑事告発を福島県警に対し行いました。

その後、福島地検に書類送検され、2016年3月29日に、福島地検は全員を不起訴処分としたことを発表しました。

告訴団は、不起訴処分とされたうち、嫌疑不十分の7名と東京電力について、福島検察審査会に対し、4月と6月の二次にわたり、審査の申し立てを行いました。

原発事故から現在まで、汚染水に含まれる放射性物質は極めて大量であり、太平洋全体の汚染が懸念されるほどです。この汚染水の漏洩は、事故収束と汚染水管理の責任を負っている東京電力及びその責任者らが必要な初歩的な注意義務を怠り、無策のまま対策を先送りしたことによるものです。まさに公害犯罪処罰法違反の犯罪です。

当日は、東京電力の福島第一原発における汚染水対策に関心を持つ方たちが集まりました。


東電廣瀬社長が21日に行われた記者会見で、事故直後にメルトダウンの判断ができたにも関わらず2カ月も公表が遅れたことには、当時の社長・清水氏の指示があったことを正式に認め、謝罪と減給の発表を行いました。

そのため、この日の朝刊には「東電、隠ぺいを謝罪」の文字が新聞各紙に踊りました。ただし、今後の再調査は行わない方針も発表され、真実はまだ闇の中です。これからも更なる追及が必要だと感じる謝罪でした。

集会では、廣瀬社長の記者会見にも出席した木野龍逸さんが、この5年間の東電のずさんさ、会見での不可解さについて、詳しく講演くださいました。

木野龍逸さんの公演パワーポイント

増え続ける汚染水~後手後手の対策と情報公開遅れ~ 

改めて聴いてみても、東電にはたくさんの判断ミスがあったのではないかと感じます。この罪が、裁判で明らかにされるよう、起訴相当の議決をお願いしたいと思います。

続いて大河陽子弁護士から、海外の事例を用いながら汚染水漏えい事件の重大さについての解説があり、最後はシカゴ大学のノーマ・フィールドさんから、5年めを迎えた福島に寄せるあたたかいメッセージ。本当にありがたいことです。

集会後には、市民会館から福島駅前を通って、街中広場まで約30分のデモ行進を行いました。

  • 汚染水を海に流すな。
  • トリチウムを海に流すな。
  • 命の海を戻せ。
  • 福島の海を戻せ。
  • 東電は責任を取れ。

福島検察審査会が公平な判断を行い、起訴の議決を下してくれることを願っています。
みなさまも、福島検察審査会や福島地裁へ、応援のメッセージをお寄せください。

福島民友新聞社による報道

福島民友新聞社

東電汚染水問題集会&デモ