メディア掲載「東電元会長公判前整理手続き 来月29日に初協議」福島民報2017.2.25

「東電元会長公判前整理手続き 来月29日に初協議」(福島民報 2017.2.25)

東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で、強制起訴された勝俣恒久元会長(76)ら旧経営陣3人の裁判で、東京地裁(永渕健一裁判長)は、証拠や争点を絞り込む公判前整理手続きの第一回協議を3月29日に開くと決めた。決定は23日付け。初公判をいつ開けるのかの見通しは立っていない。

他の2人はいずれも東電の原子力・立地本部長を務めた武黒一郎元副社長(70)と武藤栄元副社長(66)。

東京第5検察審査会は2015年7月、「原発事業者は万一の災害に備える注意義務がある」と指摘し、3人を起訴すべきだと議決。
検察官役の指定弁護士が昨年2月、強制起訴した。

協議では審理計画策定に向け、弁護側が起訴内容について指定弁護士に説明を求めたり、認否を明らかにしたりするとみられる。

「責任明らかに」

福島原発告訴団

福島原発告訴団の武藤類子団長(63)は「原発事故から間もなく6年になる。
公判が早急に始まり、責任の所在となぜ事故が起きたのかを明らかにしてほしい」と訴えた。
東電は「刑事訴訟に関することであり、コメントは差し控える」とした。

福島民友 朝刊2017.2.25

福島民報 朝刊2017.2.25